大の視点/会社の成長と人間の成長の共通点

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SHIFTのみなさん

お疲れ様です、丹下です。
最近は出会った社長の方とは確実にFacebookで繋がるようになり、お礼のメールを送るよりも気軽にやり取りができる時代になりました。本当にすごい世の中です。名刺という大きなハードルを越え、垣根が無くなってきましたね。
もう、日本も名刺(紙)じゃなくてLinkedInのように、個人の履歴はWebに集約されていくのでしょうか。もはや会社に所属する意味は希薄になり、会社は単なるプロジェクトになり、転職は、「より面白いプロジェクトや旬なプロジェクトに参加する」という意味合いに変わっていくことでしょう。
そうなると会社がどうのこうのよりも、「このプロジェクトは面白いよ」、「あなたのキャリアになるから」とか、この指とまれと言える人が、次のリーダーになっていくのでしょうね。なので、SHIFTは「業を企てる人を育てる」ということに会社の理念をおいています。……って、ちょっと悦に入ってしまいましたが、今日は全く違うブログです。

今日は7名ほど、入社しました。SHIFTは年末に向けて本当にどんどん人が増えています。

さて、本日から5階のセンターを増床したので、朝礼を東京・札幌・福岡の全拠点を繋いでやり始めました。恒例の朝のラジオ体操も、全拠点を繋いでやると、壮観です。今までは、僕がめちゃくちゃ細かいことまでメンバーに指示を出して、会社の運営をしてきました。でも、ラジオ体操や全拠点を繋いでの朝礼は社員からの提案であり、自主的にやってくれています。

会社もできて7年。

小学生ともなると、自意識が芽生え、自主的に動くようになるんですね。嬉しい限りです。そして、さらに大きくなり、親(僕)からの愛が少なくなると、不良少年・少女もきっと出てくるんでしょうね。寂しい思いをしないように、社員同士のお互いのトラフィックが増えるような仕掛けづくりをしていかないといけないですね。(社内SNSであったり、社員総会であったり、表彰制度だったり、部署ごとの飲み会だったり……。)

数え切れないほどのイベントをやるでしょう。良かれと思うことは。

さらに人数が増えて組織が形成されてくると、中学校のような先輩・後輩という関係が生まれてきて、ある意味で歪みも出るでしょう。SHIFTにも役員が生まれ、事業部長、シニアマネージャー、リーダーなど、いろいろな役職ができてきました。

そして青年期を迎え、完全に独り立ちして個別の意思をもった集団に変わり、親から離れていくんですね。このあたりまでくると子会社がたくさんでき、グループ経営という段階になるのでしょうか?そして、青年期が終わり老人になっていく中で、企業は衰退をしていくのかもしれません。

とある友人に聞いた話ですが、ある同業種の企業の違いは社員の平均年齢だと。

A社の平均年齢が41.6歳、
B社の平均年齢が32.8歳
だったかと思います。
※ちなみにSHIFTは28歳くらいです

企業の寿命はおよそ30年と言われていますね。理由は簡単で、創業者が現役でいられる期間だからだと思います。SHIFTも、歴史をたどると思っています。たぶん今のビジネスモデルは、もって30年。じゃあ、その後のSHIFTはどうでも良いのかと。そんなことはありません。

先ほども言ったように、会社はプロジェクトです。SHIFTという企業という形ではなくとも、SHIFTのDNAが残れば、それは、永遠に生き続けます。
僕が尊敬する企業に、リクルートがあります。彼らは、独自のDNAを持っており、それが脈々と受け継がれているんだと思っています。

よく創業者は、0→1が得意。
企業の成長は、CEOと呼ばれる職業の人が担えば良いと言われます。しかし、個人の責任として創業者からCEOになれるよう、こういった俯瞰した思想で会社経営に携わるのが、とても健全だと思っています。

企業は人で成り立っており、
企業が永続するためには

・個人のライフサイクル

・ビジネスモデルのライフサイクル

・時代が求める背景

この連立方程式が、企業の成長を最大限にするという目的関数であり、これを解くことが、今の経営者に求められていることだと思ってチャレンジしています。

2012.11.01 Masaru Tange(丹下 大)

※「大の視点」とは、SHIFTの代表取締役社長である丹下 大が当時SHIFTメンバーに向けて送ったメールを一部社外公開向けに再編集したものです

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