こんにちは
品質・技術統括部 技術推進Gの加藤です。
先日5月31日に、SHIFTのCaféスペースで開催されたプロダクトオーナーとしてスタート地点に立つためのエッセンスを学ぶ勉強会「POStudyナイト#02~プロダクト責任者への道 2019~」に参加をしてきました!
その会場の熱気をお伝えすべく、今回は筆を執らせていただきました。ぜひ、ご覧ください。
POStudyナイトは、国内のスクラム/アジャイルに関するコミュニティPOStudy:プロダクトオーナーシップ研究会のご協力を得てSHIFTの有志メンバーが運営に携わる勉強会です。2019年4月から1年間を通じて全12回の開催が予定されています。
第1回の記事についてはこちらを参照してみてください。
今回の「POStudyナイト」開催は第2回で、テーマは「プロダクト責任者・スキルマップを作ろう」でした。当日の動画がYouTubeに上がっているので、ぜひチェックしてみてください!
勉強会は金曜日の夜ということもあって皆さんお酒を飲みつつ、談笑しながら和気あいあいと進みます。
主催_本イベント講師の関 満徳 氏
ワークショップは1チーム5〜7名に分かれてお題に沿って個人ワークを行った後、グループワークで内容を共有していくという方式でした。
ワークショップのお題は
•スキルマップはどうやって作るのがよさそうか
•プロダクト責任者が抱える業務は何か
•その業務を遂行するために必要な能力は何か
•スキルパネルを利用してその能力にたどり着くまでの道順を考える
でした。
まず一つ目のグループワーク
「スキルマップはどうやって作るのがよさそうか」
私はこのワークを通じて、今までぼんやりとしていたスキルマップに対するイメージが明確になりました。なかでも同じチームの方が紹介してくれた手法で、画期的!と衝撃を受けた手法を紹介したいと思います。
それがプロダクトマネジメントトライアングルという手法です。
この手法は、開発者・顧客・ビジネスの3要素の関係性とプロダクトまでの距離感を考慮し、個人のスキルを分布することでチーム全体の欠陥や偏りを可視化するというもので、プロジェクトに関して必要な業務を網羅的に洗い出しできるのが特徴です。
この手法を紹介してくださった方は、「画期的な手法ではあるが少々細かすぎる部分があるから、もう少しシンプルにして使用している」と実務での活用事例やコツを共有してくださいました。インターネットや書籍では見つけにくい情報だと思うので、自分が実際にスキルマップを作成するときに、より効果的に実践できそうだなと思いました。
続く「プロダクト責任者が抱える業務は何かを考える」というグループワークでは、ひとえにプロダクト責任者と言っても、割り当てられているロールの違い、開発のチーム体制の違い、対象とするプロダクトの違いで業務の幅が広狭していることに気づきました。プロダクト責任者は、プロダクトの企画、チームマネジメント、スケジュール管理、コストや売り上げ、たくさんの知識と経験が必要な役職だと、改めて感じました。
当日のグループワークの中で特に皆さんが「面白い!」「会社でもやりたい!」と仰っていたのがその日の最後に行った「スキルパネル」を利用したワークショップでした。
「スキルパネル」とは、某有名RPGで使われるゲームのキャラクター育成システムです。このシステムを代用して、普段の業務に当てはめて考えるのが今回のワークです。
ちなみに<スキルパネル サラリーマン>と調べると面白い記事がゴロゴロ出てきますので興味がある方はぜひ調べてみてください!
このワークでは、対象の業務においてどういう方向性のスキルが必要なのかを4つほどに区分し、初心者レベルから考え連鎖的に業務遂行に必要な具体的な能力を洗い出していきます。
例えば、主婦のスキルパネルを考えたとき、大きく洗濯スキル、掃除スキル、節約スキル、料理スキルと4分割します。「料理スキル」の中で「食材を切る作業」に焦点をあてて考えてみます。初心者レベルから「包丁を使える」→「切り方を知っている」→「千切りができる」のようにレベルを上げて考えていきます。
また、切り方は1種類ではないので、「切り方を知っている」→「いちょう切りができる」のように分岐もします。
文章にするのが難しいので、実際のワークで個人的にいいなと思うものをいくつか紹介させていただきます。
会場はワークショップの時間じゃ全く足りないが最後まで完成させたい、とスキルマップにハマる方が続出でした。
参加者の多くは、現在進行形でプロダクト責任者や案件管理者をしている方々でした(開発者の方やQAの方も多くいらっしゃいました)。
SHIFT入社2ヶ月の私にとっては、次から次へと知らない言葉が飛び交い、かなり難しいと感じる内容でした。そしてプロダクト責任者が抱える業務の量や必要なスキルを知って「道のりはまだまだ遠い…」と改めて感じました。現役POから直接、業務やスキルを共有してもらえる機会はなかなかないと思うので、本当に勉強になりました。また参加したいと思います。
この勉強会にご興味がある方は、ぜひ参加をおすすめします!
*POStudyナイト_開催スケジュール・お申込みはコチラ
今回のワークショップで参加者の皆さんが書いてくれた資料は
全員分スキャンしてお題ごとにPDF化しています。
下記からご覧ください。
•スキルマップはどうやって作るのがよさそうか
•プロダクト責任者が抱える業務は何か
•その業務を遂行するために必要な能力は何か
•スキルパネルを利用してその能力にたどり着くまでの道順を考える
•今日気が付いたこと