こんにちは!
ビジネストランスフォーメーション事業本部 品質・技術統轄部 技術推進部の加藤です。
9/27(金)にSHIFTのCaféスペースで「POStudyナイト#06 ~プロダクト責任者への道 2019~」が開催されました。
POStudyナイトは、国内のスクラム/アジャイルに関するコミュニティPOStudy:プロダクトオーナーシップ研究会の協力を得てSHIFTの有志メンバーが運営に携わる勉強会です。講師に関満徳氏をお迎えし、2019年4月から1年間を通じて全12回の開催を予定しています。
講師 関 満徳 氏
グロース・アーキテクチャ&チームス株式会社
プロダクトオーナー支援スペシャリスト
ITサービス開発のコンサルティング、開発、運用を一貫して手掛けながら、「顧客価値の創造」と「持続可能な仕組み創り」をテーマとしたアジャイル・プロダクトマネジメントのワークショップデザインを数多く実施。全国各地でファシリテーターとしても活躍。
これまでの開催回の参加レポートも公開していますので、ぜひご覧ください。
第6回のテーマは「プロダクトのアウトカムとチームのアウトプットのギャップについて、プロダクト責任者視点で考えよう」でした。当日の様子はYouTubeで見られますので、こちらも合わせてご覧ください。
今回もお酒とお食事を楽しみながら会場が賑やかになってきたところで、ワークが始まります。最初のお題は、「プロダクトのアウトカムとチームのアウトプットのギャップについて、モヤモヤしていること」参加者のみなさん、用意されたA3の紙に「モヤモヤしていること」をどんどん書き込んでいきます。
例えば、
- 提供するプロダクトの価値と市場が求める価値の乖離が発生してしまいがち
- ユーザーから得られる定性/定量評価がどうビジネスに繋がっているかを図るのが難しい
などがあがっていました。
なかでも一番多かった「モヤモヤ」は、
- そもそも「プロダクトのアウトカム」とは一体何?
でした。
みなさんが作成した資料はこちらからご覧いただけます。
モヤモヤが出そろったところで、プロダクトのアウトカムについて理解を深めるため、講師である関さんの解説が始まります。アウトプットとアウトカムの関係性を説明する際に用いられていたのが、「ロジック・モデル」というフレームワーク(ご興味のある方はぜひ調べてみてください)。このロジック・モデルとは、事業が成果を達成するために必要な要素を順につなぎ合わせたものです。
- インプットとは、資源を投入して活動すること
- アウトプットとは、インプットによりサービスが世の中に生み出されること
- アウトカムとは、アウトプットにより受益者に変化が起こること
簡単にいうと、アウトカムとはアウトプットによって得られた効果のことです。アウトカムは必ず一つとは限りません。折り重なり、積み重なります。この積み重なりが、プロダクトの戦略を考える前提としてある、プロジェクトのビジョンやミッションなどの達成に繋がっていくのです。
なるほど。第5回のPOStudyのテーマ「プロダクト戦略とチームの関係について、プロダクト責任者視点で考えよう」と繋がっていたんだ!とワクワクしてきました。
テンションが上がってきたところで、2つ目のお題「プロダクトのアウトカムとチームのアウトプットのギャップをどう改善するのがいいのか」へ進みます。参加者のみなさんのアイディアをピックアップさせていただきました。
- アウトカムを意識したアウトプットの優先度付けを行う
- チームとしてのアウトプットとアウトカムのギャップの認識能力を高める
- 仮説検証での計測をわかりやすいものにする、ナレッジとして蓄積する
ご紹介したのはほんの一部ではありますが、とても参考になるアイディアが盛り沢山でした。プロダクトが目指すミッションやビジョンに向かって、アウトカムから得た情報をどうプロダクトに活かすか。試行錯誤を繰り返しプロダクトの価値を上げていくことが大事なのだと感じました。
みなさんが作成した資料はこちらからご覧いただけます。
以上、第6回のPOStudy参加レポートでした。
「POStudy」への興味が湧いた方はこちらから!みなさんのご参加、お待ちしています。
当日参加されたみなさんがワークショップで作成した資料は以下PDFでご覧いただけます。