セミナー登壇 Vol.1  「自分にとって後悔しないはたらき方」を目指して​

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こんにちは。ビジネスサポートグループの嶌津です。私たちビジネスサポートグループ(SHIFTの通称:ビジサポ)は、障がいのある社員を中心に構成されています。現在、70名を超える規模にまで成長し、各部署の仕事を幅広くサポートすることが大きな役割です。それぞれにあったはたらき方を尊重しつつ、才能や得意を活かして貢献できるよう、日々仕事を行っています。

2021年11月26日、「はたらく」をサポートする埼玉県発達障害者就労支援センター(以下、就労移行センター)様主催の「発達障害者雇用に向けた企業支援セミナー」に、ビジネスサポートグループ採用担当と篠田が登壇しました。障がい者雇用を行う企業の担当者や支援者の方々に向けて、発達障がいのある方々が安定して勤務してもらうために知っておきたい基本的知識や取り組みについてお話をさせていただきました。その内容をご紹介いたします。


篠田

ビジネスサポートグループ/篠田 貴男

大学卒業後、大手企業の事務や接客業を経て、就労支援センターへ通所。今回のセミナーを主催した就労支援センターの元利用者。2021年1月にSHIFTへ入社。現在では、採用アシスタントを担当。将来的には、企業説明会の司会進行・面接官・行政に関する業務にもチャレンジしていきたいと考えている。


担当

ビジネスサポートグループ採用担当

現在、定着支援や採用を担当。安心してはたらける環境づくりが、将来への不安を減らし、明るい世の中につながると信じてダイバーシティを推進すべく奮闘中。

ビジネスサポートグループの取り組みについて

ビジネスサポートグループ採用担当
SHIFTのビジネスサポートグループの特徴は、各部署と協業することで90業務の開拓に成功し、定着・活躍支援をおこなうことで、障がい者雇用の一般の平均離職率36.4%(出典元:独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構 障害者職業総合センター)よりも低い12.2%を維持しています。

現在では、法定雇用率2.3%に対し、実雇用率2.59%と上回ることができたほか、稼働が99.2%と高水準の維持できています。今後もさらなる特性の理解と環境整備の推進に取り組み、活躍できる環境づくりを目指したいと思っています。

※2021年8月時点

篠田の就労支援活用から就職活動への道のり

HISTORY-01 就労支援センターを使いはじめたきっかけ

◆20202月~7月 病院の診断結果や知人の紹介で就労支援センターへ通う

篠田:
新卒のころに事務や接客の仕事をしていましたが、体調面が芳しくない時期がつづいたこと、そして、障がいの診断を受けたこともきっかけで、知人から紹介してもらった就労移行センターへ見学しにいくことを決めました。

◆20207月~9月 就労支援センターへ見学。自己分析を実施

篠田
適性検査を実施したところ、診断された障がいとはまた別の傾向が把握できたことと、自己コントロール能力については継続して訓練をする必要があると提案を受けたことから3日間の体験入所をしようと思いました。

体験後の振り返り面談では、「自分が後悔しないはたらき方を選んでほしい」と助言をもらい、その課題に取り組むため障がい者手帳を取得しました。その後、就労支援センターにて訓練を受けていくことを決めました。

◆就労支援センターで訓練や面談を通じて就職活動へ

篠田:
コミュニケーションプログラムやビジネスマナーの訓練を通じて、体調不良の予兆を知ることができました。それに加えて、ビジネスマナーの訓練では「積極的に休息をとる」などの対処法を知ることができ、ブランクを感じず就職活動につなげることができました。

就職活動から就業への道のり

HISTORY-02 SHIFTに入社するきっかけ

篠田:
就労支援センターの企業説明会でSHIFTの採用アシスタントの募集を知りました。訓練を通じて総務に関する業務を体験できたことで「変化のある仕事」をする方が自分に合っていることや、前職の事務や接客の経験を活かせると思い応募しました。

◆202110月 3日間の実習を受けたことにより自信へつながる

篠田:
採用アシスタントの3日間の実習を受けることを決め、休まず参加できたことが自信につながり、仕事へのモチベーションも高まったことで、はたらきはじめることができました。はじめは、仕事量の調整をおこなっていただいたことに不安になったこともありましたが、安心して長期間はたらくという目標を目指し、現状を見つめ直しました。

◆実習の様子や採用時のサポート


ビジネスサポートグループ採用担当
実習や入社前面談は、就業場所や雰囲気をお互いに確認することでミスマッチが発生しないようにしています。

業務で心がけていること

篠田:
現在、私はビジネスサポートグループで採用を専門として面接同席・企業説明会同席と、質疑応答のデータ蓄積・新着応募から面接日程調整・入社準備業務を担当しています。そのほかにも、グループ会社の採用業務では、候補者様との連絡対応や日程調整をしていました。

◆いままでの経験が活かせている  

篠田:
前職の接客業務で培ってきたコミュニケーション能力を活かせているほか、正確性を必要とされている労務の経験も、採用に関するメールの送信などで活かせています。日程調整の確定までを一通りおこなえることが可能になって成長を実感できています。

◆苦手な業務への対策方法  

篠田:
日程調整に関して複数人の業務把握と作業を同時並行でおこなうことが苦手で大変でしたが、採用に関する業務の手順を資料化して優先順位を立てることで対策ができています。日程調整のセルフチェックを入念におこなうことや、同じチームメンバーの日程調整のダブルチェックも協力的におこなうことを心がけています。

ビジネスサポートグループ採用担当
合理的配慮として、体調不良時の際でも安定的に勤務できるように在宅勤務を導入しています。また、定期面談を月に1度20分間実施していますので、仕事の相談からプライベートの相談まで幅広く話し合っています。庶務業務などのオペレーション業務を兼務していただき、採用アシスタントの業務経験を蓄えつつ、将来的には採用業務全般で活躍していただくことを期待しています。

最後に

支援機関支援者の方へ

篠田:
ご支援していただいているみなさまと面談を重ねたことで、さまざまな気づきを得ることができました。悩みに寄り添って一緒に考えてくれることや、時にはできると信じて待ってくれていたことで、自分も頑張ろうと思えるきっかけとなりました。支援者のみなさまには、これからも「人生の味方」であってほしいと思います。

◆これから就職を考えている方へ

篠田:
自分の特性について、「得意・不得意」など自分と向き合う時間をつくってみてください。それは「自己理解」につながります。
自分の不調の把握や、面接でご自身のことを伝えるために役に立つと思います。

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