丹下さんが、☞エンプラ統轄部 細田さんに聞いてみた(後編)

  • facebook
  • X
  • hatena bookmark

みなさん、おつかれさまです!執行役員の菅原です。今回はSHIFTで活躍する「シフトビト」として、エンタープライズ統轄部から、その長である細田さんをご紹介します!出会いは2016年の12月。入社前の忘年会から参加してくれて、いきなりステージ上でダンスを踊ってくれた細田さん(笑)。思考がすごく前向きで、実際に詳細な部分まで自分の目で見て実行しようとするマインドがとにかくスゴイ。非常にロジカルで、決断も早く、まさにデキる人!後編は、SHIFTの成長戦略について思うことから、なんとプライベートのあんな話まで!ぜひ、ご覧ください。


丹下 大

聞く人/丹下 大(たんげ まさる)
2005年株式会社 SHIFT を設立。2010年からソフトウェアテスト事業に舵を切った後は、今日まで爆走。2014年には東証マザーズへの上場を果たすが、その夢は終わらない。

細田 俊明

細田 俊明(ほそだ としあき)
2017年2月入社。執行役員 兼 エンタープライズ統轄部 統轄部長。京都生まれの、京都大学工学部情報学科卒業。名だたる大企業を経験後、SHIFTへ。記録媒体が8インチのフロッピーディスクだった時代からIT、ソフトウェアに関わってきた。カラオケに行くとマイクを離さない。

やっぱり、欧米は進んでいるなと思いましたね

丹下 大

新卒で入社した会社には、何歳から何歳までいたんでしたっけ?

細田 俊明

所属としては2009年までですね。2008年からは親会社に出向していました。


丹下 大

え、じゃあ出向して速攻で辞めたってことですか?

細田 俊明

出向は2年間だったんですけど、1年が経ったころに出向先のCIOに「来い」って言われたんですよ。親会社には逆らえないから、仕方なくその会社に転籍することになりました(笑)。2008年までは淡々とその親会社の中で仕事をしていました。それはそれで面白かったんですけどね。出向も含めると計4年間いました。で、その間、リーマンショックがあったんです。2008年の9月はすごかったですね。


丹下 大

あー、懐かしいなあ、ありましたね。

細田 俊明

リーマンショックの影響が大きな会社で、社内に外国人の方も多く入ってきました。そしたら日本vs外国人みたいな構図になって。インフラ系のそれぞれのプロダクトの考え方とか微妙に違うから、それを刷り合わせするのかしないのかみたいな話も大変でしたね。


丹下 大

欧米のSIerと日本のSIerの違いって感じましたか?

細田 俊明

やっぱり欧米は進んでいるなと思いましたね。端末管理のソフトもしっかりしていて、すごかったです。


丹下 大

社会人歴が長いから、ずっとこの感じで聞いていくとインタビューの時間が絶対足りないのでまとめますけど、その後も名だたる企業をご経験されていますよね。どうして転職したんでしたっけ?

細田 俊明

1社目を辞めようと思ったのは、社内政治的なゴタゴタが起こったのが一因です。結局ずっと一緒にやっていたCIOも辞めてしまいましたしね。次の会社に転職したのは、エージェントに紹介されたので。すっと決まりました。


丹下 大

で、韓国へ、と。2年くらいいたんでしたよね。韓国語も話せるんですか?

細田 俊明

まあまあ喋れますよ。


丹下 大

すごい!そのあと2社目へと。

細田 俊明

はい。2社目の会社はもともと契約社員で2年という話だったので、2年が経って「次どうします?」と言われたときに辞めるという選択をしたんです。ちなみになんですが、契約社員でその会社に入社したのは、当時、日本人だとこの契約形態しかなかったんですよね。しかも、当時日本人は、僕1人でした。


丹下 大

あー、そうだったんですね。それでも良いから面白そうだなと思って行ったと。

細田 俊明

面白そうだなと思って行ったんですがまあ、期待するほどではなかったというところが2年で辞めようと思った理由ではありますね。でも、もちろん学ぶところもあって。とにかくその会社の社員は資料作成のスピードが早かったので、そこはびっくりしましたね。例えば、海外出張に行って本社に帰ってきたときには議事録やレポートができているっていうのが普通で。基礎能力が高かったですね。


丹下 大

なるほど。そうして2年韓国で過ごして、次は日本の会社で働こうと思って?

細田 俊明

はい。そしてエージェントに相談したら。


丹下 大

3社目を紹介されたと。

細田 俊明

これまた最初に紹介された企業で。基本がネットトレードの会社だったから、まあ良いかなと。


丹下 大

職人ですね~。あれ、SHIFT入社の経緯って……。

細田 俊明

それもエージェントが最初に紹介してくれたからですね(笑)。


丹下 大

すごいなあ(笑)。SHIFTに入社したって、僕がOKを出したから?

細田 俊明

あ、そうです。


現場で判断できる力が、これからは一層必要になってくる

丹下 大

(笑)。もうちょっとねえ、ほしいよね。え、じゃあエージェントから候補としてSHIFTを紹介されて、最初の印象はどうでしたか?それまではSHIFTのことは知らなかったんですよね?

細田 俊明

知りませんでしたね。品質という分野でいえば、もともと10年くらい生産技術に携わっていましたし、大学でも要件定義などは学んでいたので、戻ったという表現が正しいですね。そして、その品質に特化して事業を営んでいる会社ということで、それはすごいなと、純粋に伸びるなと思いましたね。あとはHPを見て、「若くて優秀な人が入社してきている」というのを見て、それがすごく印象に残っています。


丹下 大

あ~、なるほど。SHIFTの今後の成長戦略に関してはどう思います?

細田 俊明

今はすごく追い風が来ていて、出場機会を与えられている感じですよね。例えば、サッカーで言うといきなりJ1のリーグに行けたとかそんな感じで、「コンペに出てください」とお客様に言われていると。でも、ここから先は個の力がないと勝てない世界だと思っています。個の力は個人個人が身に付けるしかないんですけど、じゃあ今度はどうやってそれを身に付けるんだという話になりますよね。ここがポイントになってくると思っています。難しい問題なんですけど、教育するか、元から強い人を採るしかない。


丹下 大

世界の中田選手も言ってましたからね。「一対一で負けなければ試合にも負けない」って。

細田 俊明

そうなんです。一対一で勝てるようにならないと。一回戦くらいだと戦術で勝てるんですけど、その先のリーグ戦とか決勝になってくると本当に個が強くないと勝てないんですよね。敵が強いから。


丹下 大

優秀な人を採るという観点でいくと、新卒も中途もそういう採用をしていくというのは1つあると思うんですけど、教育っていう観点で言うと細田さんのこだわりって何かありますか?

細田 俊明

この業界で教育の話をするのであれば、開発から含めて一通りやることと、あとは生産技術とかはインフラというか下からやらないと覚えないですよね。ネットワーク含めて体系とか、コンピューターのつくりとかそもそもの部分がわかった上でその他の概論を学んでいかないと、多分本当になぜそれが必要なのかっていうのがわかってこないと思うんですよね。業務知識とは少し別の軸というか。実は品質の話って、こうした技術の話がベースや根っこにあるので、重要だと思うんです。


丹下 大

やるべきですよね。うちだと全然まだ教育体系ができていなくて、入り口のトレセン(※入社後研修)があるだけだから。スーパーOJTだもんね。

細田 俊明

僕の話でいくと、1社目で株式取引のオンラインサービスを作ったときの経験が活きているんですよね。ある答えにたどり着くまでのそれに至る過程とか、なぜそういう仕組みを作ったのかだとか、そういったところは経験して身に付くものだと思いますね。作るところを経験して、そうするとこういうところで動かないなっていうのとかも経験して。こうやると失敗したとかそういうのも経験なので。でも、いざそれをどう経験させるかというのを考えると結構難しいんですけどね。やっぱり今の時代っていうのは技術ができてしまっているので。当時は混沌としていたからこそ何かを作ろうという雰囲気があったし、実際技術自体も少しずつ前に進んでいた。今だと少し変わっているかもしれませんね。技術自体も次のステップに進んでいるので、RPAだとかAIとかそういう話になるのかもしれません。これをどう料理するのかというところの発想を持てる人が必要ですよね。個人的には、面白い時代がまたきたなとワクワクしています。


丹下 大

まとめると、細田さんの中のSHIFTの成長戦略っていうのは、良い人を採用して教育をしていくことがやっぱり重要だよという感じですかね。

細田 俊明

はい。やはり足元は重要だなと思いますね。特に最近だと、一対一もあるんだけど三位一体となって、2者(2社)を相手にしながら戦わないといけないシーンも増えてきましたよね。コンサルの会社がいて、開発会社がいて、その局面でどう戦うのか?とか。呉越同舟じゃないですけど、いかにどちらとどう仲良くなって有利な振る舞いをするとか、そういうのが自分で分かって現場で判断できる力が、これからはより必要になってくると思います。まだまだSHIFTが弱い部分でもあると思うんですけど。


これがないからダメだと言ってるだけでは、何も進まない

丹下 大

なるほど、ありがとうございます。じゃあ最後に、名だたる大企業を経験してきた細田さんが思う“SHIFTで働く楽しさ”。これについて教えてください。

細田 俊明

意思決定の早さですかね。結局大企業って、何かを決めるときのプロセスが多いというか、技術的な真の正解ではないんだけれど「これが会社のルールだから」とそのまま流される人と「そうじゃないんじゃないの?」という人がいて。大企業だと前者が多かったりするんですけど、SHIFTだとまだまだ制度なんかもできていない部分が多いから、後者の声が通ったりする。しかも年齢関係なく。売り上げ規模的には大企業に近づきつつあるんですが、中の構造としてはそういう“大企業的”でないところが良いなと思います。逆に言うと、そこを楽しめる人でないと、SHIFTで働くのは大変だと思います。中途入社で比較的大手から転職してきてあまり馴染めずに辞めてしまう人に多いのは、形がないことを怒り出すんですよね。それだと、SHIFTで働くのは難しいなと思うんです。


丹下 大

「ある程度の自由さがあることを楽しいと思える人ならSHIFTは楽しいよ」と、そういうことですね。

細田 俊明

そうですね。形がないとか、例えば先ほど少し触れた個がまだ弱いとか、そういうのはもちろんあるんですけど、それって現時点での「前提条件」なわけですよね。その前提条件の中で戦わずに「〇〇が無いからダメだ」って言っていても何も進まないよねと。マネジメントをするメンバーにはよく言っているのですが、ここが感覚的にできる人・できない人の間には大きな差がありますよね。


丹下 大

ありがとうございます。1つ心配なのが、このシフトモをみんなが見て、「細田さんみたいに役員になりたい」とか「自分に市場価値を付けたい」とか思ったときに、これまでのインタビュー内容を振り返ると、「細田さんもともと優秀だったじゃん」というのがどこまであるような気がするんですが、なんか、こうしたほうが良いとかありますか?考え方とかでも良いと思うんですけど。

細田 俊明

そうですね~、全方位が網羅できなくても自分の中で活かせるような強みを見つけて伸ばしていくと良いなと思います。例えばフロントに立つことはできるとか、そういう強みをアピールしていってほしいなと。実際、エンプラの中で若手でも活躍している人っていうのはそういう人ですね。サッカーでもボランチとかMFとか、それぞれに役割がありますよね。それぞれのポジションのメンバーが増えてきてメンバー層が厚くなって、そうすると組織として組み立てができるので、良いなあと思います。あとはSHIFT全体として欲しいなというのは、技術に強みを持ったメンバーですね。


丹下 大

そうですよね、大事ですよね~技術。じゃあ最後、冒頭でも少しお聞きしたんですが、プライベートの話を。あえて触れなかったんですけど、細田さん、奥さんも面白い方じゃないですか?どこで出会ったのかとか、聞かせてください。

細田 俊明

31歳くらいで結婚して、付き合いで言うと20年ちょっとですね。彼女は元々、証券会社の法人営業をやっていたのですが、同業同士の結婚はNGなので退職してもらいました。今は添乗員と、日本旅行作家協会の理事をしています。僕より偉いんですよ(笑)。少し前までは時間が合えば一緒に旅行していましたね。アメリカ、ペルー、メキシコ、中国、韓国、フィンランド、ノルウェー、スウェーデン、デンマーク、あとはトルコとカンボジア、フランス、モナコ……。アメリカにはキャンピングカーで行ったんですが、これは面白かったですね。フランスだったら、絵画に描かれている実際の場所に訪れたりしたのも面白かったです。


丹下 大

良いですねー。そういえば以前、毎週末軽井沢に行っていると聞いたことがあるんですが、今もオフの過ごし方はもっぱら軽井沢ですか?

細田 俊明

そうですね。車で行ってのんびりしています。さすがに今はもうスキーはしませんが(笑)。星野温泉に行って、ステーキ食べて、あとはコタツでゆっくりしています。


丹下 大

車で!すごいなあ。終始あれですね、細田さんはすごく落ち着いていて……今までのSHIFTの役員になかなかいなかったタイプですよね(笑)。インタビュー、ありがとうございました。

※プロフィールの所属部署名などはインタビュー時点のものです

この記事をかいた人はこちら