What’s ヒンシツ大学?~全・3コース16講座の内容とは~

  • facebook
  • X
  • hatena bookmark

こんにちは、広報室の沓掛です。
優れたテストスキルやマネジメントスキルを身に付けられるSHIFTの教育サービス「ヒンシツ大学」。いまや年間1,500人が受講する「ヒンシツ大学」では、どんな講義が実施されていて、どんな人が受講しているのか。メイン講師である杉原 茂忠さんにインタビューいたしました!ぜひ、ご覧ください。
 
 
 
全16講座。座学と演習を繰り返して、知識やスキルを習得
 
 
―早速ですが、現在のヒンシツ大学はどれくらいの講座があるんですか?

杉原さん:ベーシックコースは4講座、エンジニアリングコースは7講座、マネジメントコースは5講座で、計16講座あります。1講座はだいたい1日がかりで受けていただく形で、10時から17時までかかります。


 
 
―ベーシックコースの説明からお願いします。

杉原さん:ベーシックコースは、ソフトウェアテストの未経験者をメインにしたコースになります。なかでも『ソフトウェアテスト、基本の「き」』という講座は、未経験者や新卒の方たち向けですね。この講座のゴールは、ソフトウェアやITの知識、用語の習得なのですが、業界未経験の人たちが受講者ですので、講義中、IT用語は極力使用しません。折り紙で鶴を折ったり、伝言ゲームを取り入れたり、眠くならない授業を心がけています。演習が中心の講座ですね。
 
 
―鶴を折るって、どんな講義なんですか?

杉原さん:鶴を折り紙でつくるとき、上手に折るためのノウハウ・知識ってあると思うのですが、そのノウハウや知識は他のものを折ろうとしたときでも、活かせますか?という問いかけをするようにしています。この考え方や流れは開発プロジェクトにおける思考プロセスと同じで、できあがった鶴をより良くするのがテストや品質保証という考え方なんですと言った風に、開発を折り紙に例え、体感しながら学んでもらっているんです。
 
 
―『ソフトウェアテスト入門』はどんな講座ですか?

杉原さん:『ソフトウェアテスト入門』は、ヒンシツ大学の概要講座みたいなイメージです。「品質とは?」という問いかけにはじまり、「テスト設計」や「テスト品質」など、ヒンシツ大学で開講している講義の肝となる部分をピックアップしてお伝えしています。中堅以上の方でも興味を持っていただけるくらい、いろいろな内容が盛り込まれていて、実はある企業の部長さんからも「受けてみたい」と言っていただけたほどの内容なんです。テストの実行や設計を経験し、やがてリーダーやマネージャーになるキャリアプランが見えている人にとって大事な講座だと思います。

 
 
―『テスト自動化入門』や『非機能テスト入門』はどんな講座ですか?

杉原さん:ベーシックコースにありますが、内容としては中堅の方向けの講座になります。テスト自動化や非機能テストの入口にはいいのですが、ソフトウェアテストを理解していないと、ちょっと難しい講座かもしれません。普段なかなか行わないテストが必要になったときに、受講してもらえるとちょうどよい内容かなと思います。
 
 
―ベーシックコースは、どんな方たちが受講しているのでしょうか?

杉原さん:大きな会社だと、テストや品質保証という観点からはほとんど研修をやっていないんです。一方で、最初のころは開発経験がないからテストを担当することが多いという現状があり、テストのやり方や意味がよく分からなくて困っている方が、実はたくさんいるんですね。そういう方たちが受講していただいているなあという印象です。


 
 
―エンジニアリングコースでは『テスト設計(機能テスト)』が一番人気だそうですが、こちらを中心に、このコースのお話を聞かせてください!

杉原さん:『テスト設計(機能テスト)』では、SHIFTのテストフォーマットやプロセスを教えて、演習で何回もテストケースをつくっていただきます。個人演習もあればグループ演習もあり、受講者同士でテストケースを見せ合って意見交換していただいたり。SHIFTのテストノウハウが体得できるので、一番わかりやすく人気が高いですね。あとは、単純にテストケースがちゃんと作れない、テストケースの内容がよくないからそれを改善したいっていう、よくある課題解決に直結していることも人気が高い理由です。
 
 
―『テスト演習(機能テスト)』という講座もありますが、『テスト設計(機能テスト)』の講座と何が違うんですか?

杉原さん:『テスト演習(機能テスト)』はテスト設計の手法を学ぶための講座ではなく、自分のスキルを腕試しして、何が課題なのか知っていただくための講座なんです。演習時間の2/3近くの時間を使ってテストケースを作成していただき、グループで話し合ってみたり、採点の基軸があるので自己採点をしていただいたりして、自分の課題とその対策を見つけていただくことができる講座になっています。
 
 
―『DevOpsテスト入門』は新しい講座ですよね?

杉原さん:もともとはお客様からご依頼を受けて開講した講座なのですが、効果が高かったので、少しカスタマイズして誰でも受けられるようにしたのがこの講座です。DevOpsをこれから導入したいという方たちに最適な講座ではあるのですが「入門」とついてはいるものの、実際に業務を実行する方が対象ではなく、方針を決定するようなレイヤーの方たちにDevOpsテストを理解して、しっかり説明までできるようになってもらうことが講座の目的になっています。
 
 
―『仕様書インスペクション』の講座についても教えてください。

杉原さん:現場の方たちもレビューはするとは思うのですが、それを管理・監督する方たちは基本的に全員しなければならないことなので、絶対必要な知識です。ただ、一方でレビューの文章の質が悪いという課題をもっているお客様はとても多く、こうした課題を解決するために、この講座を設けています。ざっくりとレビューについて説明する講座は他にもありますが、ここまで細かく教えてくれるところはヒンシツ大学以外に無いので、実はかなり人気のある講座です。


 
 
 
会社の方針を決めるような、上位層向けの講座も開設中
 
 
―マネジメントコースについても教えてください。

杉原さん:これまでの2つはテストや品質保証に関する技術(スキル)についてのコースだったのですが、マネジメントコースは「人」を管理するためのコースです。『テスト管理』という講座があるのですが、テスト実行者の管理について学んでいただく内容で、シチュエーションを決めて、問題が発生した際にどんなリカバー策を打ち出すかについて演習をしたりします。
 
 
―『テストプロセス改善』と『テスト戦略』は、どうして他の講座よりも受講料を高く設定しているのですか?

杉原さん:完全に上位層向けの、高度な講義内容になっているからです。現場レベルの話ではなく、テストの戦略を練ってそれをちゃんと会社の方針に反映させていくような、そんなレベルの講義内容になっています。そのため、対象はプロジェクトマネージャーもしくはそれ以上の役職の方たちです。問題に対して、どう改善していきますかというのがプロセス改善なのですが、テストチームだけではなく、開発チーム全体のルールを変えていくことが必要で、開発全体のプロセスを改善していくことに近いので、シニアの方たち向けの講座になっています。
 
 
―個人的に、杉原さんがおすすめの講座はどれですか?

杉原さん:『テスト設計(機能テスト)』と『テスト計画』です。この2つの完成度、効果は抜き出ているなと思います。受講後実務にすぐ導入できて、成果がすぐに体感できる講座になっていると思います。この成果を体験したら、周りのメンバーにもノウハウを広めたくなるはずです。
 
 
―最後に、これから受講する方にメッセージをお願いします。

杉原さん:しっかりSHIFTのノウハウを伝えるので、より優れたテストスキルやマネジメントスキルを身に付けていただきたいですね。そのために、ヒンシツ大学ではサポートを惜しみません!

 
 

 
 
―インタビュー、ありがとうございました!
 
 
ヒンシツ大学の詳しい情報はこちら

この記事をかいた人はこちら