丹下さんが、☞R&D 山梨さんとEP 真岡さんに聞いてみた。(前編)

  • facebook
  • X
  • hatena bookmark

こんにちは、広報の山路です。SHIFTで活躍するヒトを紹介する連載、「シフトビト」。今回は、SHIFTメンバーからのリクエストが多かったお2人をお呼びしての特別編。正社員対象の総会で行われた、丹下さんと山梨 剛史さん・真岡 佑介さんの鼎談の模様をお届けします。社員番号2番と3番の、丹下さんに次いで社歴の長いお2人が、今までどのようなことを経験し、どうしてSHIFTを選んだのか? みなさん、ぜひご覧ください!


丹下 大

聞く人/丹下 大(たんげ まさる)
2005年株式会社 SHIFT を設立。2010年からソフトウェアテスト事業に舵を切った後は、今日まで爆走。2014年には東証マザーズへの上場を果たすが、その夢は終わらない。

 山梨 剛史

聞かれる人/山梨 剛史(やまなし つよし)
2004年、丹下さんに憧れて株式会社インクス(現:SOLIZE株式会社)に新卒(大学院卒)で入社。前職では一度も一緒に仕事をできないままだったが、丹下さんに誘われ、2年後の2006年にSHIFTに入社。現在は事業開発本部 新規事業グループのグループ長。社員番号2番であり、SHIFTの社内SNSなどの開発者でもある。一番尊敬している人は「坂本 龍一」。

真岡 佑介

聞かれる人/真岡 佑介(まおか ゆうすけ)
2004年に株式会社インクスに入社(山梨さんとは同期)。実は山梨さんよりも先に丹下さんから誘われていたが、入社を半年迷い続けたため、社員番号は3番。現在はエンタープライズ統轄部 産業ビジネスユニット長。おそらくSHIFTで一番、地方出張経験が長い人。

SHIFTへ行って失敗したとしても、後悔することはないなと思った

丹下 大

さて、僕はこの2人を社員番号2番と3番にしたわけですけれども、まずは自己紹介から。というか、みんな本当にこの2人の話聞きたいのかなー?個人的には付き合いが長すぎてもう“今さら感”があるんだけど(笑)。でも、いいですね、今日はリラックスしてできるね。じゃあ、まずは社員番号2番の山梨剛史から自己紹介をよろしく。

山梨 剛史

はい!


丹下 大

と、思ったけど僕から喋りたいことがある。自己紹介する前に、実はすごい事実があって。2005年の9月7日にSHIFTという会社をつくったんだけど、2006年の6月に、社長の大先輩である方に「1人でやってるようなのは会社なんて言わない!信用力がないんなら会社辞めちまえ!」って言われたんですよ。それで次の日にメッセージを送ったんですよね、つよぽん(※山梨さん)に。でも、実は2005年の年明けくらいには真岡を誘っていたんです。ずっと決めずに迷っていたから、結局社員番号2番を奪われて3番っていう(笑)。みなさん、人生には決断力が大事ですよ。2週間で入る人と、半年かかる人。……というわけで、誘われてから2週間で入社したつよぽんから、自己紹介をお願いします。

山梨 剛史

盛り上げていただいてありがとうございます(笑)。一応、一通り話をしますね。2004年にマスター卒でインクスという会社に入社したんですけれども、大学で数学を学んでいて、実はもともと教授になろうと思ってたんですね。でもよく考えてみると、「この数学者がいたから世の中がよくなった」とか、そういう世の中にインパクトをあたえるような数学者っていないなと思いはじめたんです。そこでいろいろな会社を受けることにしたのですが、幸運なことに複数の会社から内定をいただいたので、「なんかすごい人に会えないかな」と思って各社5回ずつくらいOB面談に行っていたんですけど、そんな中で、インクスという会社の5回目の面談で出会ったのが丹下さんだったんです。当時はとがっていたので、僕の中での最高の質問だと思うものをどんどんぶつけるんですけど、「君そんなことで悩んでるの?馬鹿じゃない?」って言われたんですよ(笑)。そのときに、なんでこんな人がここにいるのか、この人の育った会社に行ってみたいと思っちゃったんですよね。僕なりにいろいろ考えて悩んで、丹下さんに「インクスに行きます」って言ったら、「君さ、入ってもいいけど僕はあと1年で辞めるよ」って言われたんです。「え?」って感じでしたよ、最初は。でもそれでもいいから入ってみようと思って入ったんです。丹下さんと働きたい!って。そしたら……。


丹下 大

気持ち悪いわ(笑)。気持ち悪い!

山梨 剛史

気持ち悪くはないです(笑)!SHIFTが何をやる会社なのかは全くわかりませんでしたが、例えば仮にSHIFTに行って失敗したとしても、後悔することはないなと思ったんですよね。人生で後悔はしたくないなと思ったんです。それにSHIFTには「新しい価値の概念を追求し、誠実に世の中に価値を提供する」っていう理念がありますしね。僕がやりたかったのはまさにそういうことでしたし、自分で考える世界よりも丹下さんと一緒に動いた方が面白いなと思ったからこそ、SHIFTに来たんです。以上、僕の入社までです!


丹下 大

いやー、気持ち悪いな、もう(笑)。愛の告白をありがとうございます。さあ、そんな愛のあふれるつよぽんとは違って、真逆で冷めた真岡さん。

真岡 佑介

真逆ではないです(笑)。よろしくお願いします。


丹下 大

真岡、僕に関心ある?

真岡 佑介

めちゃくちゃありますよ。めっちゃリスペクトしてます!


丹下 大

ほう、じゃあ自己紹介よろしく。

真岡 佑介

はい。今日、話をするにあたっていろいろ考えてきたんですけど、考えてみると、僕は山梨くんと対極だなと思いましたね。


丹下 大

おお、素直じゃん(笑)!

真岡 佑介

山梨くんとはインクス時代の同期なんですけど、SHIFTには山梨くんより1ヵ月遅れで入社しました。僕、結構ダメ人間だったんですよね。当時、インクスに入社したのはいいものの、すごく優秀な人が多くて危機感があったのを覚えています。


丹下 大

話がつまんない!真岡のダメなところをじゃあ、僕から他己紹介。

真岡 佑介

え!は、はい(笑)。


丹下 大

真岡は本当にこう……ちょっと抜けてるやつで。1年目かな?静岡に5年間、コンサルの案件で行ってもらっていたときの話なんだけど。月の宿泊交通費が25万くらいかかっていたんですよね。当時は僕が給与計算・振り込みをやっていたので「領収書はちゃんと取っておいてね」って伝えたんだけど、あるとき真岡が「丹下さん、すみませんやっちゃいました」って。「どうしたの?」って聞いたら「領収書、全部なくしちゃいました」って言うんだよね(笑)。「申し訳ないけど、それじゃあお金は振り込めないよ」って言ったら「はい、大丈夫です、僕が悪いんで」って真岡は言ってたけど、流石にかわいそうだなと思って、25万、そっと給与に足して払ってあげたんですよ。それで、しばらくして「真岡、こないだの出張経費、給与に25万足して振り込んでおいたよ」って言ったら「え、……まじっすか?」って言うんだよね。お前、給料みてないの!?っていう(笑)。

真岡 佑介

今は見てます、一応。チラ見してますよ(笑)。


丹下 大

という感じのやつなんだよね。はい、真岡、自己紹介続けて。

真岡 佑介

SHIFTがテストで盛り上がり始めたのって2009年から2010年くらいだと思うんですけど、丹下さんも先ほどおっしゃっていたように、僕、2012年まで製造業のコンサル案件で静岡に通っていたんですよね。なので、テストが盛り上がり始めたところに乗り遅れちゃったなというのは、昔は気にしてました。


丹下 大

え、気にしてたの?

真岡 佑介

気にしますよー、そりゃあ。静岡から帰ってきたのが2012年の6月だったんですけど、帰ってきたら今度は「ある会社のテスト案件を大きくしよう」ということで、乗り遅れた!という気持ちはやっぱり。


丹下 大

そうなんだ。ちなみに真岡ってなんでSHIFTに入ったの?僕も知らないんだよね。

真岡 佑介

純粋に丹下さんに誘っていただいたのが嬉しかったし、やっぱりこう、純粋に丹下愛っていうのはありましたよ。


丹下 大

なんか薄いよね(笑)、なんかこう……。

真岡 佑介

薄いかあ~。


丹下 大

「薄いかあ~」って。面接だったら落ちるよ(笑)!ちなみに、僕に誘われて嬉しかったっていうのはなんで?

真岡 佑介

今思うと浅はかなんですけど、丹下さんって当時のインクスではカリスマのような存在で。その丹下さんが独立してSHIFTをつくるって言った時も、同期の中でもすごく行きたいっていう人が多かったんです。むしろ逆になんで丹下さんが僕を誘ってくれたかわからないんですよね。どうしてですか?ずっと気になってたんですけど。


丹下 大

本当に頭の良い人と仕事をしたいなと思ったんだよね。インクスで最後に担当したプロジェクトのリーダーが真岡で。プロジェクトメンバーの中でも、一番素頭が良かったのが真岡だった。IQあるのにEQはないけど(笑)。

真岡 佑介

ありがとうございます(笑)。丹下さんに誘われた当時は、こんな機会待ってても一生ないだろうなと思いました。ただ、決断力はめちゃくちゃなかったですよね。今思うと何でそんなに悩んでたかわからないんですけど、当時は異常なくらい優柔不断でした。


直近の1年が、一番成長できていると思う

丹下 大

いや~、ヤバいよね。待った僕もすごいと思う。じゃあ次のテーマにいこうか。「SHIFTの変遷と自身の成長について」、つよぽんから見たこの12年ってどんな感じ?

山梨 剛史

僕は最初、SHIFTは少数精鋭のコンサルティングの会社を目指しているんだと思っていたんです。でも、丹下さんが「SHIFTはスペシャリストを集めるんじゃないんだ、うちはアメリカなんだ。いろんな人が集まって活躍できる会社にしたいんだ。」って、ソフトウェアテストに切り替えた、ピポッドしたタイミングがあったんですよね。僕自身の素質としては研究職とかそういう方向だったので、うーんと思うこともありました。でも、今これだけ人がいて会社が大きくなっていろいろなことにチャレンジできているっていうのは、やっぱり僕が思いつかない観点があるからこそそういうチャレンジができているんだなっていうのが、僕が思う変遷ですね。自分の成長についていうと、僕はやっぱり技術志向なので、新卒のときは「新しい」とか「すごい」とか「難しい」技術が、一番価値が高いと思っていたのですが、そこが変わったことですね。技術の価値って最終的に人の役に立つ、っていうのが大事なことじゃないですか。


丹下 大

いいこと言うね~。

山梨 剛史

最近思うんですけど、「スキルを高めたい」とか「知識を身に付けたい」とか、いろいろあるじゃないですか。でもそれって本当に役に立ちますか?って思うんですよね。お客様が喜ぶ?仕事に繋がる?っていう観点に、今はすごく関心があります。逆に技術がなくても、お客様が喜んでくれるならそれが一番届けるべき価値だと思いますし。技術に関する捉え方が変わりました。お金を払ってまでその技術の恩恵を受けたいって、本当にすごいことだと思うんですよ。「人に喜んで、お金を払ってもらえる何か」を提供できてはじめて技術と言えるんだと思うんです。この思考の変化が、僕が12年で成長したことですかね。


丹下 大

なるほど。実はずっと心配してたことがあって。つよぽんはもともと教授になりたいって言ってたじゃん?結果として民間の会社に来たわけだけれど、入社してしばらくは「大学に戻ろうかと思ってるんです」って悩んでたよね。ぶっちゃけ今どうなの?

山梨 剛史

教授になることについては、今はあまり関心がないです。なぜかと言うと、手法論で何かを変えられるなら、別に事業でそれをやってもいいじゃないですかって思うんですよね。それに今は民間企業から教授になる人も増えていますし、そういうアプローチもあるなと。誰にも読まれないような論文を書くよりは、「ちゃんとこれだけ人を幸せにしてるじゃないですか」って言える方がいいじゃないかって思うようになりました。


丹下 大

なるほどね!じゃあ真岡。

真岡 佑介

この(シフトモに登場してほしいという)話をもらったときに、成長という点について改めて振り返ってみたのですが、2017年の1年間が一番成長できているような気がするんですよね。


丹下 大

おお!やっと来た?やっと来たね、春が!

真岡 佑介

はい!それで、成長のきっかけは何かなって考えたんですが、それをお話しするにはもう少し昔の話を先にした方がわかりやすいかなと思うので、先にその話をします。2014年の9月くらいから、今でいうグループ長をやりながら週4で福岡に行くという生活をしていたのですが、それがめちゃくちゃしんどかったということがあって。


丹下 大

何が?

真岡 佑介

なに、が(笑)?いや、めちゃくちゃ悩んでましたし、結構ギリギリのところまで追い込まれたりしてたんですよ(笑)。そのときも結局自分では決められずに、「いったんグループ長を降りよう」と丹下さんから言ってもらったんですけど。


丹下 大

あったね、そういうこと。もういいよ、って肩ポンポンしたなー。

真岡 佑介

そうですね、そう言ってもらえて、すごく楽になったのを覚えています。その後に当時のSHIFTの主要なお客様の案件にアサインしてもらったのですが、ある程度グループ長などのメンバーを管理する立場を経験してから現場に行くと、物事の気づき方が全然違うなあと思いました。それまでなんとなくわかっていたつもりだったことが、管理者の視点をもって実際の現場の人たちの考え方に触れたりモノの作られ方を見たりすることで、点と点がつながり始めた気がして。そういう経験をしてまた今こうして組織長の立場につかせてもらって。やっぱり以前やっていたときと一番違って感じるのは、自信が持てるようになったなあということですね。丹下さんが昔よく言っていた言葉で、「原理原則を大事にする」っていうのがあるんですが。


丹下 大

あー、言ってたね。聞いてるんだね、人の話。

真岡 佑介

聞いてます聞いてます(笑)。感覚的にはその言葉を理解していたつもりだったのですが、それまでは導き方がわからなかったことも、改めて現場を経験することで答えがわかるという、そういう経験をして「原理原則を大事にする」という言葉が身に沁みましたね。そうして今は、前よりは自信をもって仕事ができているなと感じます。


丹下 大

素晴らしいじゃないですか。というわけでね、事前にアンケートをとってますので、ここからはみなさんからの質問を2人に聞いていきましょう。まずは「今までに一番やらかしたなー!」と思うエピソードについて。つよぽん。

(続きは後編!)
※プロフィールの所属部署名などはインタビュー時点のものです

この記事をかいた人はこちら